雨の日は寂しい
おまえがいたらいいのに。
雨の日は寂しい
おまえの声が聞こえたらいいのに。
聞こえてくるのは雨の音ばかりだ。
仕方ないから雨の音を聞こう。
雨の音楽もたまにはきっといいもんだろう。
雨の歌をなぞっていたはずなのに、
気づいたらおまえのことを考えている。
おまえと雨なんてぜんぜん似てやしないのに、
何を考えてもどんなに似てなくても
なんでもかんでもおまえになってしまう
ああ、そうだよなぁ、
だって、俺の世界は、おまえの世界だから。
おまえは俺の天秤のもう片方の腕
おまえは俺のもう片方の目
雨が降ってる空を、おまえも見てるなら
なあ、おまえから、俺を呼んでくれよ
雨の日は寂しい
おまえの声が聞こえたらいい。
雨の寂しさと、おまえのあったかさを
両腕にかけたなら、どっちが重いか、どっちが軽いか
分かりきったことだけど、今、比べたいから
なあおまえの声を・・・
とても簡単なことだろ
だって俺たちの部屋には
仕切りの壁もないんだ